log 31 伊豆半島一周計画V 外浦海岸→田牛→松崎→戸田→沼津 5月2日〜5日 ソロ
GW後半、仕事の予定が急遽休みになったので前々から計画していた南伊豆ツーリングに行って来ました。
そのまま西伊豆も巡り昨年からの伊豆一周計画(小田原→伊東→外浦は既完)も完了しました。
5月2日(金)外浦海岸→田牛海岸 くもり、北東の風、波高1mくらい
前日帰国したばかりでしたが急遽5日まで休みの延長の連絡を受けます。天気も良さそうなので南伊豆ツーリングに出かける事にします。スタート地点の外浦海岸に着いたのは14時半くらい。早速艇を組み立てます。海も穏やかそうなのでラダーなしで行くことにしますがなんだかんだと時間がかかり出艇は16時になってしまいます。筆島を越え外海に出ますが若干のうねりはあるものの穏やかな海で前回とは大違い。爪木崎灯台の近くでは座礁している船がありました。爪木崎を回りこむと変な波が立ってまして荒れたときには絶対来たくないと感じます。須崎半島をまわり下田港沖を越え多々戸浜、吉佐見大浜、そしてサンドスキー場のある田牛まで漕ぎます。もう18時近かったため暗礁に気をつけて上陸しますが陸の孤島のようなところでキャンプには向かないのでもう一度出艇し田牛港の方まで移動します。途中もうひとつサンドスキー場がありこちらは道路と通じてるようです。18時30分、田牛港横の浜に上陸しテントを張ります。調理器具など持って来てないので食事はコンビニフードです(一番近くのコンビニまで徒歩30分以上ありました)。波の音を聞きながらお酒を飲み本を読んでたら眠ってしまったようです。(本日の航行、約12km)
5月3日(土)田牛海岸→松崎 晴れ、北東〜南西の風、波高50cm〜1.5m
朝6時頃目を覚まし撤収作業の後7時半頃出艇します。何故かデジカメが動かないのでショックを受けます(おそらく水没)。これでカヤックを始めてのわずか1年の間にデジカメを4回も壊したことになります。途中弓ヶ浜に寄って朝食をとり使い捨てカメラを購入します。弓ヶ浜到着は9時前でしたが既に家族連れで賑わい始めてました。そこから石廊崎を目指します。うねりがあるためブーマーが立ち、また岩場には釣り人も多いので岸から距離を持って漕ぎ進めます。しばらくすると石廊崎灯台が姿を現し伊豆南端に来たことを実感します。奥石廊海域のブーマー地帯を抜けヒリゾ海岸と呼ばれる入り江に入ると素晴らしい景観が広がっていました。透明度抜群の静かな海です。2艇(2人)のカヤッカーも先に来ていてそのうち1艇はファルトの方でした。北東の風のせいもあってそこから先は静水域となり岸ベタで漕ぎ進めます。通り抜けできるような洞窟もいくつかありました。入間港を過ぎ吉田海域に入ると切り立った崖が続きます。男性的なカッコイー景観です。妻良で昼食の予定でしたが行動食(チョコクッキー)の食べすぎのため寄らずにゆったりゆったり漕ぎ進めます。
次に波勝崎に向かいます。それまでは本当に静水なのに波勝崎に近づくと変な波が立ってきてここも荒れたときには決して通りたくないポイントだと思います。岬越えの途中2艇(3人)のカヤッカーに出会いました。風は若干南西に変わってきたみたいですが岬を越えるとまた静水域に戻ります。野猿の生息域である波勝崎苑に艇をつけしばらく猿達を観察します。海辺の猿だから彼(彼女)等もシーモンキーであることは間違いないでしょう。そのあたりも本当に素晴らしい景観で、早速洞窟を見つけくぐったりして楽しみます。そのあたりで地元の女性カヤッカーに遭遇し西伊豆情報を教えていただきます。クライマーの間では有名な赤壁(250mの大絶壁)の真下で休憩し、いよいよ千貫門!そこはまさに巨大な門でして自然のつくる景観のすごさにただただ驚愕します。そのあと岬をまわり雲見に到着したのは16時くらい。ここには無料の露天風呂があり早速入浴し汗を流します。そして雲見くじら館で鯨の骨標本を見てところてん(大変美味しい)を頂きます。本当はここでビバークする予定でしたがまだまだ明るいので隣の石部地区へ行きここにもある無料露天風呂に入浴。こっちは若干温度が高めで人も結構いました。さらに岩地へ移動し名物のダジュール岩地と呼ばれるこれまた無料露天風呂に入浴。お湯はぬるかったものの夕陽を眺めての入浴は最高です。という感じで温泉三昧を楽しんで、さらに松崎まで漕ぎそこの浜でビバーク。松崎は思ったより小さな町でした。夕食は近所の居酒屋で伊勢海老汁定食をいただきました。(本日の航行、約40km)
5月4日(日)松崎→戸田 晴れ、南西の風、波高50cm〜1m
この日は結構早く(5時前)に目覚めたんですが昨晩の残りのビールなどを飲んで佇んでいて結局出艇は8時半頃。まずは堂ヶ島を目指します。実は堂ヶ島という島はないらしくこのあたりの地名のようです(観光船のアナウンスで知りました)。天窓洞とよばれる洞窟に観光船に注意しながら入ると感動の連続です(もう行ってみるしかありません)。観光船では通れないような所も大変面白くシーカヤッカー冥利につきるってもんです。そのあたりでも5艇くらいのカヤッカーに遭遇しました。今日も大変穏やかな海、岸ベタで洞窟くぐりなどを楽しみます。しまいには洞窟をみつけても(くぐるのは)もう勘弁してくれと思います。宇久須には11時半頃着き昼食をとります。近くの磯料理屋は満員で着替えをするのも面倒なので酒屋さんでカップメンとつまみとビールを購入。サービスで夏みかんをいただきました(良いお店です)。ちょっと昼寝をし14時前に再び出艇します。午後からは結構疲れてるのかあまり漕ぐ気にならずなかなか進みません。恋人岬、土肥沖、そうして17時半頃、ようやくビバーク地である戸田の御浜に到着したときにはへろへろでした。着いてみるとこのあたりは通年キャンプ禁止(主な伊豆の海岸は6月から9月までキャンプ禁止)らしい事が分かり、しょうがないのでテントは張らずにビバーク(野宿ともいう)することにします。夕陽を眺めた後。歩いて戸田の町(徒歩20分くらい)へ行きます。もう少し歩くと温泉があるようでしたが疲れてたのでその日は入浴をパスします。何件か磯料理屋が並ぶ中そのうちの一軒に入り金目鯛の煮付け定食とビールを注文します。今が旬らしい立派で脂の乗った金目を堪能しました。ここにはコンビニもあり酒とつまみを仕入れ御浜に戻ります。波打ち際では夜光虫が随分と明るく光を放っていていましてそれを見ながら酒を呑みました。(本日の航行、約33km)
5月5日(月)戸田→沼津 晴れ、北東の強風、波高1〜1.5m
朝目覚めると結構北東の風が強いのを感じます。早めに7時頃出艇し、まずは大瀬崎を目指します。風紋が現れるほど強い北風に姿勢を低くしながら漕ぎ進めます。大瀬崎を回りこむと東北東からの強風で普通に漕いでると後ろに進んでしまうくらいです。波高はそうでもないんですがとにかく風が強く岬を回るわずか数百メートルに20分くらいかかって9時過ぎに大瀬崎の浜に到着します。このままではとても東へ漕ぎ進めないので風が収まるのを待つことにします。大瀬崎はダイバーで一杯、数百人はいるでしょう。自分も10年くらい前は潜りに来たりしてたのを思い出します。神池で鯉に餌をやったりして時間をつぶし、11時くらいに昼食(アジフライ定食)をとります。若干風が弱くなってきたようなので12時頃出艇。朝ほどではないですがまだ風は強く真剣に漕いで時速4kmくらい(普通8kmくらい)のスピード。疲れて休むと後ろに戻ります。なんとか14時半頃に淡島のあたりまで来ます。そこからゴール地点の沼津を目指します。だんだんと人工物の多い景色に変わります。16時には狩野川河口に入りそこからは川を溯ります。16時半に沼津駅近くの御成橋の下に到着し今回のツーリング及び伊豆一周計画完了。楽しく疲れた3泊4日でした。(本日の航行、約28km)
GPS いんぷれっしょん
今回、Empex社のmap 21という機種を中古で購入したので、使用してみました。この機種は日本語地図があらかじめ入っていてナビ設定もその場で行えます。南、西伊豆は初めて行く場所だったので大変役に立ちました。残りの距離や予想到着時刻などは結構使えます。あらかじめ登録されたポイント情報、現在地点周辺の潮時表も大変役に立ちました。以前Garmin社の最新GPSを使ったことがありますがそれに比べると感度が著しく弱いようで四方1kmに何も無いような海上で衛星を見失うこともしばしばです。あと電池の持ちがあまり良くないです。アルカリ電池使用時、カタログでは7時間くらい持つとしてますが実際は4時間くらいのものです(中古なので個体差はあるのかもしれません)。今はさらに進化したmap
21EXという機種が出てます。


