log 9 津軽海峡横断カヌートライアル 8月3日、4日 グループトライアル
津軽海峡横断カヌートライアル2002に参加しました。思えばシーカヤックに興味を示したのも10年近く前(はっきり覚えていないが)カリフォルニアからハワイまで単独で渡った人の記事を読んだからでありそれだけのポテンシャルを持つカヤックというものに強く魅かれました。いつか津軽海峡横断はやりたいと思っていましたがまさかカヤックを始めて3ヶ月程度で参加するとは自分でも思いませんでした。このトライアルへの参加する過程では色々助言をいただきましたのっぽさんには大変お世話になりました。
8月3日 出発地である小泊村に着き艇の準備。段々色とりどりのカヤックが集まり始めます。距離を漕ぐ練習がてらのツーリングはしたもののセルフレスキューの練習を全くしていなかったので小泊港内で初めての沈脱再乗艇にトライしてみました。結果は見事失敗。どうせ沈するんだとエアスポンソンに空気を入れていなかったので(沈するからこそ入れるべきなのに)はじめの失敗以降水船になりどうしようもなくなります。こみてつさんにレスキューしてもらいなんとか再乗艇したのですが腰のあたりまで水船となりビルジポンプで水を出すのですがこれが大変辛い。実際ここまで水船になってしまうと沿岸ではおしまいだと痛感。浮力体の必要性とビルジの辛さ,本番では沈したら即リタイアという事実を心に留めます。こみてつさんはギャラリーにロールを披露していました。ロール…そのうち練習しよう。夜はBBQ。炭熾しに苦労しましたが新鮮な海鮮は大変美味でした。
颯爽?と漕ぎ出すの図
乗艇に失敗しレスキューを受けるの図
奥義wビルジの図、既に疲労困憊しているの図
8月4日 朝は雨が降っていました。朝食を2人前平らげ港へ向かいます。6時出発の予定でしたが若干予定より遅れ6時40分出発。漕ぎ出しのペースが速いように思え前回経験者であるのっぽさんに確認するとやはり速いとのこと。ツーリングペースで漕いでいたらあっという間に最後尾となってしまいペースをあげなんとか最後尾のファルト船団についてゆきます。海峡は西から東へ強い潮流があるため権現崎を左手に見ながら西へ向かって漕ぎ続けます。1時間後くらいに第1休憩ポイントに辿り着き休憩、天気もよくなってきました。ぼーっとしてると皆漕ぎ始めていたので慌てて出発。次はカナール乗りのぽからさんをペースメーカーに漕がせていただきます。段々海は荒れてきて風も強くなってきます。どうやら潮目に入ったらしくさらに波は強くなります。右からの波にあたると舳先の方向を一瞬で90度以上変えられラダーなしでは方向維持だけで大変だったろうと思いながら漕ぎます。しばらく行くと10艇くらいのとリジッド艇が佇んでいます。その中にHさんの赤いカサラノSもいて女性なのにずいぶん速いなと驚かされます。どうやら休憩のようですがとりあえず先頭グループまで進もうと漕ぎ続けます。右手に主催者の乗る3人艇が見えさらにその右手には沈している人がいました。すでにレスキューは始まっていたので邪魔にならないよう離れます。左に筏を組んでいる3艇がいたので一緒に参加させていただきました。筏は安心感が違うし話もできて楽しいです。真ん中の方がレスキューに向かうため1度解散しましたがまた他の筏を見つけ参加させていただきました。その筏にはGPSを持った方がいてピークには時速9km(7kmだったかもしれない)程あった潮流が今は時速4kmだよと教えていただきました。そうこうしているうちに伴走船が近づいてきて中止と洋上撤収を告げられました。まさか全艇撤収とは思いませんでしたので驚きました。たまたまのっぽさんの乗る船に引き上げられマイトライアル終了。周りには何艇かあきらめきれず船に乗るのを躊躇する艇もいました。皆その気持ちは同様だろうと考えながら伴走船の上で感慨を噛みしめていると船酔いしてきたので甲板に横たわります。ようやく全艇撤収し伴走船は走ります。気がついたら北海道松前港に着きました(小泊に戻ると思っていた)。
艇を船から上げとりあえず昼食。でかいおにぎりとバナナを食べながら反省会のような雰囲気。やはり一様に残念感が強いです。
松前の旅館に宿泊予定だったのですが勝手ながらキャンセルさせていただき伴走船で小泊へ戻ります。一緒に戻ったFさんnaさんと近くの温泉に寄り(お湯がしょっぱかった)さらにnaさんに五所川原まで送ってもらい五所川原立佞武多を見に行きました。はじめて見ましたがすごくでかく迫力があり作りも良いです。見るだけなら青森ネブタより上か!と思います。



出発直前(小泊港)
権現崎を左手に漕ぎつづける
撤収直前
ヨウジョウテッシュウ…ううっ(涙)