log 69 伊勢志摩遠征で九鬼水軍を偲ぶ   3月18日〜20日 二見が浦〜大王崎

昨年は琵琶湖に行った西日本遠征、今年は瀬戸内に行こうと思っていたんですが直前に変更して伊勢志摩に行ってきました。素晴らしい海もさることながら美味しい食べ物の宝庫なのでもあります。

3月17日(水) 数日間の徹夜続きでぼーっとしながら夕方に伊勢市駅到着、伊勢神宮外宮を参拝し赤福を買い伊勢うどんを堪能。二見が浦に移動、予約しておいた民宿「潮騒」に投宿しひたすら眠りこけます。

3月18日(木) 目覚めると雨なので風呂に入ったりしながらゆっくりと過ごします。丁度チェックアウトの時間くらいに雨も上がり舟の組み立て、準備を始めます。赤福ぜんざいを食べ腹ごしらえをし12時に夫婦岩の東の浜から出艇いたします。大変北西の風が強く艇が回され、ラダーを持ってくれば良かったなぁと思います。風と波に翻弄されながらも何とか2kmほど東の飛島の西に到着。風速は少なくても10m/S以上、体感的には12m/Sくらいはありそうな感じ。この島でじっとしててもしょうがないので気合を入れて出艇しようとするところにGON-Zのカミヤッカーさんから電話があり風情報をいただきます。実際出艇しちゃうと今度は風を背に漕ぐので楽チンになります。イルカ島との間に回りこむと風裏になり静水の海になります。本当は答志島などへの島渡りもしたかったのですが今は風に逆らわず漕ぐのが精一杯、ただ島が点在するため風が強くても波高はそんなでもなくせいぜい1.5〜2mくらい。途中大村島までの島渡りのときに心配した漁船が近づいてきて戻った方が良いといってくれましたが風上に向かってはとても漕げる状態じゃなく、御礼だけ言って風に流され大村島に到着、その後も風沈しないように方向操作とバランスに注意しながら相差という集落に到着いたします。本当は的矢湾に入ってしまいたかったんですが夕陽タイムに入ったんで無理しないことにします。上陸した海岸は玉砂利の浜でキャンプには最高な条件です。近所の温泉ホテルで入浴し、ちょっと場末な食堂で食事の後就寝、星がたいへん綺麗な夜でした。
3月19日(金) 早朝目覚めたので少し歩いたところにある鯨崎という岬を散策してみます。岬先端に着くと丁度朝日が昇るとことだったのでしばし眺めます。ビバークサイトに戻り湯を沸かしていると地元のおばあさんに話しかけられます。なんか昆布の干し場の場所取りをしにきたみたいで昨日は強風で中止になったけど今日はどないなもんかなとかいってました。けっこう沖は白波立っていて今日も風は強そうです。とにかく的矢湾に入れば落ち着くだろうと9時頃出艇、鯨崎、菅崎をまわり的矢湾に入ります。岬の陰に隠れていた時はよかったんですが開けたとこにいくと猛烈な北西風、こんな入り江のような湾内なのにけっこうな波です。はじめ北岸を通ろうとしたのですが風におされどうにもならなくしょうがないので渡鹿野島の南側を目指し漕ぎます。渡鹿野島の陰に入りようやくベタ凪ぎになり島南端で一度上陸し休憩、そこで昼食の予約の電話もいれておきました。昼食の時間まで余裕があるので的矢大橋まで漕いできます。戻ってきて的矢にある牡蛎の名店いかだ荘山上に13時前くらいに着き昼食タイム。身が震えるほど美味しい牡蛎料理を堪能、ついでに的矢湾を見下ろすお風呂に入浴させていただきもう漕がなくてもいいかなモードに入ります。とはいうものの何とか気合をいれ14時30分に出艇するとあれほど強かった風がピタリと止んで快適な海。18時過ぎに大王崎すぐ手前の波切港に上陸、その日は「大王荘」という旅館に投宿、きれいで快適な宿でした。
3月20日(土) この日はシーカヤックゴォーゴォーのKANさんMANAさんが大王崎近くのイチゴ浜に来てるというので会いに行く予定。早朝大王崎灯台まで散歩し宿をチェックアウト。8時頃出艇し一旦大王崎灯台まで漕いでみます。それから一路イチゴ浜に向かって漕ぎ進みます。ここかなと思ったあたりでうろうろしますがサーファーがいっぱいでなかなか見つかりません、相当北に漕いでも見つからないので昆布拾いをしているオバサンに聞いてみると全然南側だったらしく相当戻る羽目になります。結局2時間近く遅れイチゴ浜に到着、南端にそれらしき集団を見つけ上陸です。海から登場とは思ってなかったらしくちょっと驚いていたようでした。KANさんMANAさんの他にもSea to SeaのNさんHさん、カヤッカーだけど最近はボードサーファーなにっしーさん、カヤックを山盛りに積んだ車に乗るAさん夫婦がいらっしゃいました。お昼時だったので昼食をご一緒しながらお話いたします。特にNさんの面白話が印象的でしたがこの方はカヤックも相当な腕前の方らしいです。某有名カヤックビルダーのTOYOさんも仕事の合間によっていかれました。皆さんはその日TOYOさん宅で宴会をするみたいです。ファルトを畳み宅配便屋さんに連絡し回収しにきていただくのを待ちます。皆さんも一緒に待っていただきその間昆布拾いなどをしながら海岸を散歩いたします。約束の時間丁度に業者が現れファルト回収。このあと皆さん温泉に行かれるというのでKANさんの新車に同乗させていただきついていきます。連れて行かれたのは英虞湾に面するとても風光明媚な温泉でした。入浴しながら中部、関西方面のカヤック事情などを教えていただき楽しむことができました。帰りに鵜方駅まで送っていただきお別れです。ツーリングも無事でき美味しい物もいただきお友達にも会え新たな出会いまであった充実の伊勢志摩遠征でした。また是非訪れたいものです。このあと鳥羽、名古屋経由で蒲郡へと移動しGON-Zの漕ぎ会前夜祭へ参加し楽しい時を過ごしたのでありました。
パドリングウェアのままで失礼
夫婦岩前出艇
赤福のマスコット
汁が真っ黒な伊勢うどん
伊勢神宮外宮
大型船の往来は結構頻繁
海上竜宮?
行動食の赤福
朝陽です
鯨の岬です
干し場をつくるおばあ
さて出艇
渡鹿野島に上陸
的矢大橋
的矢牡蛎
波切港に入港です
波切漁港港内
大王崎
サーフカヤック
昆布拾いに精を出す方