log 37 夏のうねりの笹川流れ  7月31日 新潟県 笹川流れ
夏休みツーリングの最初は新潟県の笹川流れです。海ではなく川だとばかり思っていた場所だったりもします。
 
松島はこの美麗ありて此の奇抜なし 男鹿もこの奇抜ありて此の美麗なし
と詠われるほど風光明媚な場所で、岩の間を盛り上がるような潮流を中心地である笹川集落にちなんで笹川流れと呼ぶそうです。

前日の夜行列車にて早朝に笹川流れ南端に程近いJR桑川駅に到着、ここから笹川流れ北端に位置するJR越後寒川駅までの約10kmのツーリングを予定。海は穏やかなようですが若干北西の風が強いようです。駅から道路を渡るとすぐにビーチ、まずは艇の組み立て、その後観光案内所で地図を貰い海況を聞きます。この時期にしては珍しいほどの風波だそうでよく見ると先ほどより波立ってきてます。まあそれほどの波でもないし天気も良いので9時すぎくらいに出艇します。向かい風なので進みが悪く反対方向へのツーリングにすれば良かったなんて思います。地形が複雑なせいか陸から見るより流れやうねりの影響を感じます。松の多い風光明媚な景色なのですがそれほど岸には近づけない状況だったりするのが残念、ブーマーが怖く沖寄りを漕ぎます。ここはキャンプするのにとても良さそうな海岸線ですが上陸するたび虻(アブ)に刺されました。砂にも特徴があり白っぽいのですが粒が大きく、そのため水も濁りにくいのだそうです。たしかに海水は夏の海とは思えないくらい澄んでいます。洞窟や奇岩も多く沖には粟島も見えとても良いところなのですが段々とうねりも強くなってきたので11時くらいに予定の約半分くらいのところにある今川海岸に上陸し今回のツーリングを終了。艇を畳み海水浴を楽しみ、その後近所の海の家でビールと岩牡蛎をいただきます。本当はここでキャンプ泊の予定でしたがあまりにも早くツーリングが終わったので次なる目的地、秋田県は男鹿半島に移動することにしました。途中車窓からの夕陽がとても美しかったのでありました。
log 38 奇岩怪岩、男鹿半島  8月1日 秋田県 男鹿半島
男鹿半島には子供のときに行ったことがあり、そのときは冷たく暗く荒い冬の日本海というイメージでした、が今回はそれを払拭するかのような明るく澄んだ静かな夏の日本海を満喫することができました。

笹川流れからの移動途中に山形県の酒田に立ち寄ったりしたためJR男鹿駅に着いたのは夜になってしまいました。とりあえず駅前で夕食をとり酒を買い込みタクシーでキャンプできる浜まで移動し宿泊します。翌日目を覚ますと完全なるベタ凪ぎに海底の岩肌を露出させた美しい海が広がっていました。この浜は鵜ノ崎海岸と呼ばれ日本の渚百選に選ばれているほど美しい海岸だそうです。まずは艇を組み準備をし7時くらいに出艇、浅瀬なので底をこすらないよう沖へ出ます。今回は目指す戸賀湾までの約20kmほどのツーリング、のんびり行きます。1時間ほど漕ぐと奇岩群が現れ始めます。ゴジラ岩と呼ばれるゴジラに似た岩やテリア系の犬に似た岩など、近くには大きな滝もあり上陸してみたりもしました。その後も海に落ちる滝や奇岩などは続き、ベタ凪ぎなので岩肌ギリギリをゆっくりとパドリングします。ある大きな洞窟があったので入ってみると蝙蝠が棲み処にしているらしくかなりの動物臭、慌てて退散します。そのあと大桟橋とよばれるとても大きなアーチをくぐったりもしました。11時くらいにいささか眠くなり上陸することに、地図を見ると近くに金ヶ崎温泉(源泉のみ)の文字を発見、当然行ってみます。そこには子供が一人入れるくらいの小さな源泉がありました。無理矢理入浴し海を眺めます。苦手なフナ虫がいるけどなかなか良い温泉です。しばし昼寝などもして12時すぎに再び出艇、13時ころに目的地である戸賀湾に入り海水浴場に着艇。バスの時間までまだ間があるので艇を乾かしながら海水浴を楽しんだりしました。天気が良いので家族連れで賑わってました(といっても3家族くらい)。海はやはり凪ぎにかぎると再認識した日でした。
朝凪ぎだったんだけど 波が出てきました 風裏は静かです 旬の岩牡蛎 車窓からの夕陽
完全なベタ凪ぎ テリア犬みたいな岩 大きな滝です 奇岩だらけ 蝙蝠臭い洞窟
大桟橋というアーチ カヤックも水浴び 温泉に入浴 緑が美しいです 水も澄んでます
その後青森のネブタ(前夜祭)に行くつもりが列車に乗り遅れ、着いたときには既に終了してました。