一般的にカヌーの一種でデッキ部分がありクローズドタイプのものをそう呼ぶ、と勝手に理解しています。英語ではkayak。さらにその語源はグリーンランド語?のqajaqからきているっぽいです。たしかグリーンランドの方にはその名がついた地名があるみたい。自分は『カヌー』の方が通りが良いんでそう呼ぶ事も多いです。先日ある港町でお年寄りに説明するとき「手漕ぎの舟で来たんです」というと「シーカヤックみたいなものですか?」と返されうれしはずかし…
とりあえず自分の解釈によるものなので色々間違っているかもしれません。ツッコミ熱烈歓迎。
とりあえずカヤックにつきものです。水をとらえて進んだり戻ったり方向を変えたり転覆したとき起き上がる手段になったり…非常時、木製なら薪にもなります。水上で無くすと大変つらい状態になりますので自分はパドルリーシュと呼ばれる紐をつけてます。舟以上に重要としばしばいわれますので自分にあうものを選ぶか自分が慣れるかすると良いでしょう。先日『オールとパドルはどう違うんですか?なんてね(笑)』とか言って笑ってましたが本当のところどう違うのかいまだ理解してません。
パドル
ファルトボート
折り畳み(フォールディング)出来るタイプの舟、骨組みを作ってそれに布を張るような仕組みのもの。骨組みは無いが空気をいれるようなインフレータブルのものもそう呼んだりすることも。これに対し樹脂製や木製などの出来上がっているようなものをリジッド(固い)と呼ぶらしい。日本の住宅事情にはあっているのではないかと思いますし電車やバスでの移動も可能です。
ストローク
パドルを使って漕ぐ動作のことで。前に進むためのフォワードストローク。後ろに進むためのバックストローク。方向を変えるときのスィープ(掃く)ストロークなどなどあります。自分はこの言葉を知らなくてシーカヤックアカデミーの初心者クラスで「スィ−プストロークで曲がって!」と言われたとき「スリップストリームで曲がって!」に聞こえわけのわかんない動作してたら沈しました。
カヤック
ブーマー
うねりの周期によって隠れ根などにあたり発生する砕け波のことみたいです。うねりなどがあたると急に大きな波が立ったり潮流の方向やスピードにも影響するので注意が必要です。シーカヤックアカデミーのレクチャー時にこの言葉が分からなく、説明を聞く度某外国人野球選手を思い出すため思い切って質問したのは自分です。
アンフェザー
パドルの水を捕らえる面の両端が並行になっているもの.。これに対し角度をつけているものはフェザーリングと呼んだりします。どちらかというと川派の人より海派の人に多いスタイルです。それぞれメリットがあるのでいちがいにどちらが良いとは言えません。フェザーの語源はfeather(羽根)だと思います、違う?
PFD
Personal Flotation Device の略、いわゆるライフジャケットと考えていただいて問題ないと思います。ライフジャケットの定義にはあてはまらないらしいですが…。色々なタイプがありますので機能と見た目と値段を踏まえ選ぶと良いと思います。陸では座布団や枕にもなります。先日とある温泉地で一晩を過ごしたのですが湯船の中で眠るときには溺れないように装着しました。なかなか良い(hotspring)ウォーターベッドでした。
タンデム艇
文字通り2人乗りの艇。エンジン部分が2つになるのでスピードは出るはずですが息が合わないとパドルはぶつかるは蛇行するはで大変です。反面うまく乗れると大変気持ちの良いものらしいです。カップルの方は結婚する前に乗ってみると将来の相性を占えるのではないかと思います。
カヤック用語集
ハイポサーミア
詳しいことは調べてみないと分からないんですが低体温症とよばれるものだと思います。ダイバー時代の知識では水というものは空気よりも熱伝導性がかなり良いので体感的に暖かいと思われる水温でも時間とともにこの症状にかかる可能性が高いという感じだったような。そのためウェットスーツやドライスーツなどを着て保護するのですがカヤック漕いでるときはそれなりに体が暖まるのでどの程度着るかが難しいかも…体温くらい水温があるとこの症状かかんないみたいです。(先日温泉の中に6時間くらい入っていたが問題なかったため)
バウとスターン
バウは船首、スターンは船尾。自分もカヤックやるまで知らなかったのですが始めるとけっこう頻繁に使うようになってきます。多分船用語からきているのではと思います。響き的には英語?関連用語にバウ沈、スターンラダーなどあります(自分でしらべてね)。
ラダーとスケッグ
ラダーはいわゆる舵のことでカヤックの場合たいてい足で操作します。スケッグは概ね保針のために使うようで動かない傾向があります。ラダーがあると荒れた海ではずいぶん楽です。
筏(ラフト)
シーカヤックは漕いでいるときに比べ留まっているときは不安定になる傾向があります。何艇か一緒の場合お互いに艇を寄せ合いカヤックの筏をつくると楽チンです。特に昼食時やミーティング時なんかは話もしやすくよいのでは…と思います。ただあまり荒れた海域の時には筏を組むことが逆に危険になる場合もありえるとのことなのでTPO次第で選択するとよいのでは…
GPS (Global Positioning System)
GPS衛星と受信機を利用した位置情報システムのこと…カーナビやGPS携帯なんかでも有名(PHSなんかの位置情報は衛星ではなく地上のアンテナを利用)。たしかアメリカが軍事用に開発したもので、民間用はわざと誤差が出るように調整しているとの話もあったが最近のものは誤差も少なくなってきてるらしいです。カヤックでのルートづくり、記録作り、ナビゲーション、救援を呼ぶ際にも便利です。
パドルフロート
カヤックを始める時疑問に思ったのは転覆したときどうするのだろうということでした。人によってはロールという技術でリカバリーしたり仲間がいればサポートしてもらい乗り込むことができますが、一人の場合はパドルフロートを使った再乗艇といった方法があります。これはパドルフロートと呼ばれるパドルの先につける浮力体を足場にして乗艇する方法です。自分は以前はパドルフロートを持ち歩かなかったんですが、たまたまマジ沈したとき持っていてありがたみを身につまされて知りました。
ナライ
自分はこの言葉を知らなかったのですが伊豆の方にゆくと漁師のみならず一般の人も普通に使う言葉です。はっきりとは分かりませんが北寄りの強い東風のことをこう呼ぶみたいです。塩島さんのHP(http://homepage3.nifty.com/kamwy/)に詳しくのってたりします。
ロール
エスキモーロールなどとも呼ばれ寒い海域で発達したカヤックが転覆した際にリカバリーする時のもっとも効率の良い方法でしょう。一般の人が実際沈するほどの海況でうまくロールでリカバリーするにはけっこう技術が必要であまり役にたたないとの意見もあったりしますが他のリカバリー技術とともに試せば良いのではとおもいますしブレースなどの技術向上にもつながりそうです。ロールを遊びとしてとらえ日夜練習に励んでいる方々もいます。練習時鼻栓がないと苦しいです。
文字通りといいたいところですが実際に沈んでしまうことは稀だしとても大変なことで、いわゆる転覆のことです。カヌー、カヤック以外ではあまり使わないような気がします。「本日未明タンカーが三宅島沖で沈しました」みたいなニュースを聞いたことが無いし…沈も慣れてくると楽しくもあります。最近わざとではありませんが沈する機会に恵まれています。
ウサギ
「今日はウサギがいっぱい跳ねていたよ」などと言われたりしますが自分が知る限り兎は海にいません。波頭が砕けて白波が立つ様子…つまり荒れてる海を表現してるらしいです。因幡の白兎という民話を知っていたらなんか想像しやすい?と思います。